伝え合う力とは

伝え合う力とは何なのかというときに、

まず唐突に好きな歌手がいるかを生徒に聞きます。

そこで、仮にその応えがジャニーズの「嵐」だったとします。(まぁ誰でも良いですが)

 

では、「嵐」の魅力を伝える場合にどんな行為がありますか?…

 

すると、「話す」「書く」ということが出てくる。(現代では「打つ」ということも出てくるかもしれないが、それは「書く」に含める)

 

では逆に、自分に魅力が伝わる場合にどんな行為がありますか?…

 

すると、「読む」「聞く」ということが出てきます。(軽く誘導尋問のようになるため、色々とツッコんでくる生徒のいる場合もあるが、その際は適当に流す)

 

さて、

黒板に「話す」「聞く」「書く」「読む」の四つあがりました。

私たちはこれら四つの行為によって伝え合う(コミュニケーションをとる)ことが出来ていますね?

 

では、この伝え合う内容をより一層濃いものにするためにはどんなことが必要になるでしょう?…

 

「たくさんの言葉を知ること」

「読み書き出来る漢字の量を増やすこと」

 

そこで黒板に

「語彙」(ごい)

と書きます。

 

語彙とは、「自分のつかいこなせる言葉」と説明します。

 

この語彙が増えると、上記の「話す」「聞く」「書く」「読む」それぞれの力がつきますね!

 

ということで、国語の授業はこれらの力をつけるために行いますし、成績もこういったことに意欲的に取り組んでいるかを含めてつけていきます、と伝えます。

 

ただし、この説明の最後にもう一つ話を聞いてもらいます。(成績や、国語に直接関わるものではないのですが)

 

自分は国語の教員として、生徒たちにはただ国語の成績を上げてくれさえすればよいのだが、ある願いをもって授業をしているといいます。

 

言葉には大きな力があります。

言葉一つで人生が劇的に好転することもあるし、反対に命を落とすことに繋がることもあります。

世界中で毎年、何万人という人が自ら命を絶っているという事実があります。

国語の授業を通して身につけた力を、是非とも人が喜ぶことに発揮してもらいたい。

そんなことを願いとしてもちながら、私は教壇に立っているということです。